補聴器外来について

最近会話が聞き取りにくい、聞き返すことが多くなった、と感じたり、周囲の方にテレビの音量が大きくなった、または話す声が大きくなった、と指摘されたことはございませんか。心当たりがございましたら、補聴器の使用を検討される時期かもしれません。
加齢により、聴力はどうしても徐々に低下していきます。以前は、ある程度難聴が進行してから補聴器を使用する傾向がありましたが、最近では難聴が認知症のリスクの1つとされており、認知症を予防する目的で初期の難聴から補聴器を使用することが勧められています。

まずは耳鼻咽喉科の受診を!

補聴器は市販でも販売されていますが、その方によって低い音から高い音まで聴力は様々であり、きちんと機械の選択と調整を行わなければ、なかなかよく聞こえません。また、耳垢や痛みのない中耳炎によって聞こえづらさが生じていて、実は補聴器は必要なかった、という場合もあります。聞こえづらさを実感されたら、まずは耳鼻咽喉科の受診をお勧めいたします。
すでに補聴器をお持ちの方もご相談ください。

すでに補聴器をお持ちの方もご相談ください。

補聴器を持っているけれど、うまく合わず使っていない、片耳の補聴器を持っているけれど、両耳装用してみたい、などのご相談も受け付けております。

補聴器貸し出しシステム

外来にて、診察・検査ののち、補聴器の機種選択・フィッティングを行い、まずは試聴器を数週間お貸出いたします。ご自宅にてお試しいただけます。

補聴器相談の流れ

1

  • 一般外来を受診して頂き、治療が必要な病気がないか診察します。
  • 聴力検査を行い補聴器の適応の有無を判断します。

2

補聴器外来の予約を取ります。補聴器外来を受診する前に、語音聴力検査(言葉の聞き取りの検査)を行います。この検査は補聴器をつける耳を決めるためや、補聴器装用後の効果判定のために必要となります。

3

補聴器外来で、補聴器技能者が、補聴器の機種選択・フィッティング(患者様個々に合わせた調整)装用指導を行い、試聴器をお貸出しします。

4

日常生活で補聴器をご使用頂き、2~3ヶ月のテスト期間に約2週間ごとに補聴器外来を受診して頂き微調整、機種変更を行います。

5

  • 効果が十分と判断されれば補聴器を決定します。
  • あまり効果が実感できない場合は補聴器を返却していただいてかまいません。

補聴器外来受診日には、医師による診察・問診がありますのでご了承ください。