冬場に注意ヒートショックとは|武部整形外科リハビリテーション|兵庫県尼崎市の整形外科

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2023.1.10

冬場に注意ヒートショックとは

冬場に注意 ヒートショックとは?                    開道正直   寒い日が続きますが体調管理に気をつけて元気に一年のスタートを切りましょう!     全国的に本格的な寒さが続いています。2023年最初のブログはこの時期に気をつけるべきヒートショックについてお伝えします。     寒い時期は高齢者の入浴中の事故が増加 ヒートショックとは? 厚生労働省の調査によると高齢者の「不慮の溺死及び溺水」による死亡者数は多く、近年では「交通事故」による死亡者数よりも多くなっています。   不慮の溺死及び溺水による事故は11月〜4月の冬季を中心に多く発生しています。これはヒートショックと呼ばれるもので、気温の急激な変化によって血圧が大きく変動することで、心臓に負担をかけ、心筋梗塞や脳梗塞・脳出血などが引き起こされることが原因です。   ヒートショックは、おもに家の中の温度差によって起こることが多いです。冬は、暖房をつけている部屋と暖房をつけていない浴室やトイレの温度差は、10℃を超えるといわれています。 暖かい部屋から寒い部屋に移動した際には寒さに対応するために血圧が上昇し、服を脱ぎ浴室に入ることで寒さが増し、さらに血圧が上昇します。その後、浴槽に入ると急激に体が温められ、血圧が下降するために脳血管障害や意識障害が起こりやすく気づかないうちに倒れてしまい発見された時には溺死しているケースが多くあります。   入浴中の事故を起こさないための予防法
  • 入浴前に脱衣所や浴室を温めておく
浴室やトイレに暖房設備がない場合は、急激な温度差を無くすためにヒーターなどを設置し温めておくことがオススメです。 浴室は入浴前に換気扇を切っておくことでも室温を上げることができます。  
  • 入浴前の水分補給
浴室内での熱中症にも注意が必要です。 長湯や高い温度での入浴で汗をかき、気づかないうちに脱水症状を起こしている場合があります。体内の水分量が減り、血液がドロドロになることで血栓ができやすくなり脳疾患を起こしやすくなる原因になります。しっかり水分をとり予防しましょう。  
  • お湯の温度を41°以下にしておく
お湯の温度が42°以上になると心臓に負担がかかりやすくなります。 41°以上になると浴室での事故が増えると報告されているので低めに設定しましょう。 入浴時には手足などの心臓に遠い部分に掛け湯をして体を慣らしてから入ることでも負担を減らすことができます。  
  • 食後や飲酒後の入浴に注意
食後は血圧が下がり食後低血圧によって失神するリスクが高くなることがあるので食後すぐの入浴は控えましょう。また、飲酒も一時的に血圧を下げるので、飲酒後はできるだけ時間を空けるか、入浴を避けた方が安全です。