首・腰の痛みについて
痛みの原因にアプローチします
首の骨(頚椎)は、成人で重さ約4〜6kgとされる頭を支えています。頚椎から胸椎、腰椎へと続く背骨(脊椎)は、衝撃に強いS字状となっており、さらに骨の間にクッションの役目をする椎間板があることにより、重い頭を支えられるのです。しかし、何らかの理由でこの状態が崩れると、頭の重みを支えきれず、痛みを感じるようになります。改善するためには、痛みの原因を見極めることが必要です。
一人ひとりに適した治療を
提供します
私たちが2足歩行をするかぎり、腰痛は避けられないといわれています。実際に、多くの方が腰痛の経験をお持ちではないでしょうか。とはいえ、腰痛を避けることは可能です。痛みが現れても、適した治療を行えば抑えることができます。当院では、原因も、症状の現れ方もさまざまな腰痛に対して、科学的なアプローチに基づいた、より適切な治療の提供を心掛けています。
このような症状、
お悩みはご相談ください
– TROUBLE –
- 首が痛い
- 首のこりに悩まされている
- 首を回しにくい
- 首を寝違えてしまった
- 手が痺れている
- むちうちが良くならない
- ぎっくり腰になった
- 腰を曲げると痛い
- 慢性的に腰痛がある
- 腰が重く違和感がある
- 腰を曲げにくい
- 足が痺れている
代表的な疾患
- 変形性頚椎症
- 頚椎椎間板ヘルニア
- 頚椎部捻挫(むちうち)
- 頚肩腕症候群
- 頚椎症
- 斜頚
- 外傷性頚椎部症候群
- など
- 急性腰痛症(ぎっくり腰)
- 変形性腰椎症
- 腰椎椎間板ヘルニア
- 腰痛症(慢性腰痛)
- 腰部脊柱管狭窄症
- 腰椎変性すべり症
- 腰椎分離すべり症
- 側弯症
- など
主な疾患、症状
首の疾患、症状
変形性頚椎症
(へんけいせいけいついしょう)
首の骨や関節の老化が原因で起こる疾患で、40~50歳代以上の人によく見られます。頚椎の端の部分にできる骨棘(こっきょく)と呼ばれる骨のトゲや、神経の通っている孔(あな)が狭くなって神経を圧迫し、首や肩、腕から手にかけての痛みやしびれ、頭痛、めまいなどが現れることもあります。
頚椎椎間板ヘルニア
頚椎の間にある椎間板が後ろに飛び出し、神経を圧迫することによって起こります。30〜40歳代にかけて比較的多い疾患です。首から一方の腕や手にかけての痛みやしびれが現れ、飛び出した椎間板によって脊髄が圧迫されると下半身のしびれが見られるケースもあります。
頚部捻挫(むちうち)
一般的に「むちうち」とも呼ばれ、交通事故などにより首が大きな力を受けて、弓のようにしなることが原因です。首の痛みのほか、頭痛や足のしびれを伴うことがあり、吐き気やめまい、目の痛みを訴える患者さんもおられます。症状は通常、3ヵ月くらいで徐々に落ち着きます。
頚肩腕症候群
とりわけ若い女性に多く見られる疾患です。頭を支える首から肩にかけての筋肉が緊張して、痛みやこり、しびれなどの症状が現れます。原因は多岐にわたりますが、最近ではスマートフォンの操作など、同じ姿勢で作業を続けることが要因と考えられています。
ストレートネック
通常、頚椎はカーブ状になっており、弯曲することで頭の重みを支えています。スマホの使い過ぎなどでこのカーブがなくなり、真っ直ぐになった状態がストレートネックです。頭の重みを支えきれずに、痛みや関節の柔軟性が低下して、頚椎椎間板ヘルニアの原因になることもあります。
腰の疾患
ぎっくり腰
「魔女の一撃」とも呼ばれる急性腰痛の一種です。腰をひねった際や急に重い物を持ち上げようとしたとき、またくしゃみをしたときなどに突然発症して、身体を動かせないほどの激しい痛みに襲われます。腰椎の関節の捻挫が原因と考えられ、とりわけ中高年の方に多く見られます。
変形性腰椎症
加齢や腰に負担のかかる作業などにより椎間板の変性や形状の変化が起こり、周囲の神経や靭帯などに影響を及ぼすことで、腰の痛みやこわばりを感じます。中高年以上の人に多く見られ、長時間の歩行後や急に違う動作を始めた際などに腰が痛む場合もあります。
腰椎椎間板ヘルニア
腰椎と腰椎の間でクッションの役割を果たしている椎間板が後方に飛び出し、腰椎の後ろを走っている神経を圧迫することで腰や足の痛みが現れる疾患です。30歳代を中心とした若い層と働き盛りの方に多く、足のしびれや筋力低下などが見られるケースもあります。
腰痛症(慢性腰痛)
慢性的に腰の周辺に痛みが起こる状態です。はっきりとした原因がわからないケースが多いものの、長時間の同じ姿勢や腰に負担がかかる姿勢、運動不足や不規則な生活習慣、さらに精神的なストレスなどの影響で腰の筋肉が過剰に緊張することで痛みが発生すると考えられています。
腰部脊柱管狭窄症
背骨の中にあり、さまざまな神経が通っている脊柱管と呼ばれる管が老化、変形して狭くなり、神経を圧迫することで発症する疾患です。60歳代以後のとりわけ男性に多く見られ、腰から下半身にかけての痛みやしびれ、連続して長く歩けないなどの症状が現れます。
脊椎分離およびすべり症
若い人やスポーツ選手に多い症状で、脊椎分離は背骨の後方で分離が起こった状態、すべり症は分離症がさらに進んで背骨が前後にずれてしまった状態です。腰の曲げ伸ばしや腰をひねる運動を繰り返すことで、分離症が起こることから、少年期の過度のスポーツが原因と考えられています。
側弯症
通常は、正面から見るとまっすぐに並んでいる脊椎(背骨を構成する骨)にねじれが起こり、左右に曲がっている状態です。いくつかのタイプがあり、もっとも多いのは原因が特定できない特発性側弯症です。筋肉や神経の病気、生まれつきの異常が原因になる場合もあると考えられています。
よくあるご質問
首に痛みを感じています。疲れやデスクワークのせいだと思うのですが、医療機関の受診は必要ですか?
痛みが強い場合や長引く場合は、医療機関で診察を受けるほうが安心です。また、首や肩、肩甲骨のあたりや腕のしびれがある場合、椎間板などが神経を圧迫していると考えられます。放置すると、力が入らなくなるリスクもあるので、早めの受診をおすすめします。
ぎっくり腰になったようです。腰を温めるべきですが、それとも冷やしたほうが良いのでしょうか?
ぎっくり腰を発症した直後は、組織が炎症を起こしていると考えられるため冷やしてください。温めると痛みが強くなるので、入浴も避けたほうが無難です。一方、慢性的な腰痛については、ほとんどの場合、温めても問題ありません。