第007回野球肘とは
2023.04.11
「野球肘」とは。
藤本 翔
4月になり新年度がスタートしました。気持ち新たに1年間頑張りましょう。
WBCでの日本の優勝、選抜高校野球での兵庫県の高校の活躍があり、3月に開幕したプロ野球では、地元の阪神タイガースが好スタートを切るなど、野球の話題でとても盛り上がっています。
今月も先月に引き続き、野球で起こりやすいけがについて紹介していきます。
今月は野球肘について紹介していきます。
野球肘とは、野球の投球動作を原因として起こる肘の痛みの総称です。
他のスポーツと比べても、野球のボールを投げる動作は、肘に大きな負担がかかる動きです。
野球肘は、骨や関節が未熟な小中学生に発症が多く、特に野球をしている小学生では5人に1人が野球肘や肘関節痛を発症すると言われています。
野球肘には、肘の内側に発症する「内側側副靭帯損傷」と、肘の外側に発症する「離断性骨軟骨炎」の2種類がありますが、子供の野球肘の場合は90%が内側に発症します。
ポジションでいうと、ボールを思い切り投げる機会が多い、ピッチャー、キャッチャー、外野手の順で罹患が多い傾向があります。
症状は投球時の強い肘の痛みや肘の可動域が狭くなるなどがあります。
当院ではこういった症状を予防・改善するためのトレーニングやストレッチなどを行っています。野球以外にもテニスやバレーボールなどのオーバーハンドスポーツにも活用できると思いますので下記のリンクを参考にしていただければと思います。