理学療法士 藤本翔
筋トレをやっているのに、中々効果が出ない人方は多くいるかと思います。筋トレをしているのに効果が出ていないということは、そのやり方に問題がある場合もありますが、生活習慣の乱れが原因になる場合もあります。
今回のブログでは筋トレの効果を妨げないために「筋肉が減ってしまう習慣」を紹介します。
筋肉が減ってしまう習慣として、二度寝、飲酒、水分不足、食事を抜く(栄養不足)、ストレスなどがあります。
それぞれの行動が筋肉量の減少につながる原因を説明します。
- 二度寝
人間は1度目が覚め、再び眠りに入ると、炭水化物、脂肪、およびタンパク代謝を制御しているホルモンが分泌されます。二度寝をしてこのホルモンが分泌されると筋肉が分解されるリスクが高まります。
- 飲酒
アルコールを摂取すると筋肉量の増加が促進されず、逆に筋肉が分解されてしまいます。筋肉はおもにたんぱく質で出来ていますが、アルコールを摂取すると、タンパク質の合成が低下し、分解が進んでしまいます。そして、飲酒すると肝臓はアルコールの分解を優先するため、栄養素の分解・合成が遅れてしまいます。
③水分不足
人間の体の6~7割程度は水分で構成されており、筋肉にも沢山の水分が含まれています。その水分が低下することによって体脂肪が燃焼されにくくなったり、運動の効果が低下したりします。運動前やトレーニング中だけでなく、運動が終わったあとにもこまめに水分補給を行うことが大切です。水分補給の目安として、1日に2ℓ程度がいいとされており、意識的に水分を摂ることが必要です。
- 食事を抜く(栄養不足)
食事の間隔が空けば空くほど、筋肉の分解が進行してしまいます。また、血糖値も乱高下するため体脂肪の増加にもつながります。高齢者の方はお肉を食べるのがしんどいからあまり食べないという方も多いですが、お肉には筋肉をつけるために必要なたんぱく質が多く含まれています。そのためタンパク質の多いお肉やお魚など含めたバランスの良い食事が必要となります。
⑤ストレス
ストレスを感じるとアルコールを摂取した際と同様に、筋肉の分解が進行し、筋肉量が増加しにくくなります。つまり、ストレスは筋力トレーニングの大敵なので、ストレスフリーな生活や、ストレスを発散することも重要です。
普段の生活習慣次第で、筋トレの効果を増やすことも、減らすことも出来ます。せっかく筋トレをするのであれば、生活習慣を見直し、その効果を最大限に増やしましょう!