理学療法士 北岡 孝雄
前回のブログでは当院でのリハビリの流れや、開始までのステップについてご紹介しました。今回はその続きとして、実際にリハビリではどんなことを行うのか?そして、それによってどんな効果が期待できるのか?について、わかりやすく、お伝えしていきます。
「リハビリ」と聞くと、なんとなく「運動をする」「体を動かす」といったイメージを持たれる方も多いかもしれません。
しかし、実際には筋肉や関節の状態に合わせて、専門的な手技や運動を組み合わせながら、少しずつ本来の動きを取り戻していくものです。
リハビリの中でも特に多くの方に行っている「ストレッチ」・「筋力トレーニング」・「関節可動域(関節の動きをひろげる)訓練」の3つについて、その目的や効果、期間の目安などをわかりやすくお伝えしていきます。
リハビリの中でよく行われるのがストレッチです。これは、硬くなって動かしづらくなった筋肉をやさしくほぐして、動きやすくするためのケアです
例えば、長い間動かしていなかったり、痛みでかばっていた部分の筋肉は、知らないうちにこわばってしまうことがあります。そして、そのままにしておくと、関節の動きが悪くなったり、他の場所に負担がかかってしまいます。そこで、理学療法士が手を使って筋肉の緊張をやさしくゆるめていくことで、本来の動きを取り戻しやすくしていきます(徒手療法)。ストレッチを続けることで、動きがスムーズになり、痛みの軽減や日常生活の動作が楽になることが期待できます。症状の程度や、人によって差がありますが、3週間程度で筋肉の硬さが改善すると報告されています。
「身体を少し動かすだけでも全然違う!!」そんな声をよくいただきます。ストレッチは、続けることで確かな変化を感じられるケアです。
ぜひ、今日から少しずつ取り入れてみてください。」