足関節捻挫
バスケットボールやバレーボールの着地の失敗や、サッカーのプレー中に足首を捻ったときなどに起こりやすいケガです。強い力が関節に加わることで、骨と骨をつなぐ靱帯や、関節を包んでいる関節包と呼ばれる膜がダメージを受けた状態です。
突き指
「突き指」は指の関節が傷んだ状態を指す言葉で、ダメージを受けた場所や度合いにより、腱断裂、骨折、脱臼、靭帯損傷、捻挫などの診断名がつけられます。単なる突き指と考えていても、腱が断裂していたり、骨が折れていたりする場合もあるため、油断は禁物です。
肉離れ
短距離走のスタ-トダッシュや、テニスのプレー中に足を踏み出した際などに、筋肉に急激に力を入れたことで、筋線維や筋肉を包む膜(筋膜)の一部が断裂した状態です。ダメージを受けた瞬間に激痛が走り、ケガをしたところを押すと痛みを感じます。
膝の靭帯損傷
バスケットボールやバレーボールのプレー中に、ジャンプから着地した際に膝を捻ったときや、サッカーやラグビーでタックルを受けた場合などに起こりやすいケガです。膝関節の4つの靱帯が傷ついて伸びてしまったり、切れてしまったりした状態で、直後はかなり強い痛みと腫れが見られます。
疲労骨折
骨の同じ部位に小さな力が繰り返し加わることで、骨折に至ってしまった状態を指します。筋力が未発達にも関わらず、急激なスポーツや過度のトレーニングをした際などに起こります。あらゆる年齢に発生しますが、特に成長期である10代に最も多くみられると報告されています。とりわけ、すねの骨に起こりやすいトラブルです。
テニス肘
テニスやバドミントンなど、ラケットを使用するスポ-ツでよく見られる肘のトラブルです。練習習慣や技術、年齢、筋力や柔軟性、ラケットの質などが影響します。肘関節周囲の手の関節を曲げる筋や腱に繰り返しストレスが加わることで、小さな断裂や炎症が生じて起こると考えられています。
野球肘
主に過度のピッチングによって起こる肘の痛みを伴うトラブルです。ボールをリリースする直前に、肘を内側に引っ張る力、さらに外側に圧迫力がかかることが原因と考えられています。我慢してプレーを続けると、剥離骨折や靭帯損傷につながるおそれがあります。
野球肩
肩の痛みのせいで、野球の投球が思うようにできない状態です。主に過度の投球動作が原因で、肩の筋肉や靭帯に炎症や小さな傷、すり減りが生じて発症します。野球肩が原因で他のトラブルが引き起こされるケースや、水泳、テニス、バレーボールなどでも同様の状態が見られることがあります。
シンスプリント
中・長距離ランナーやサッカー、バスケットボール選手に多く、すねの骨の周りにある骨膜が炎症を起こした状態です。使い過ぎが原因で、脛骨過労性骨膜炎とも呼ばれます。とりわけシーズン初期や、新人選手が急激にハードなトレーニングを始めた際になどに発生しやすいのが特徴です。
オスグッド病
サッカーやバスケットボール、バレーボールなど、膝に負担がかかる種目でよく見られるスポーツ傷害です。小学校高学年から中学生くらいの成長期の子ども、とりわけ男子に多く、成長痛と勘違いされがちです。我慢して運動を続けると後遺症につながるリスクがあります。