運動を習慣化させるコツ|武部整形外科リハビリテーション|兵庫県尼崎市の整形外科

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2024.6.11

運動を習慣化させるコツ

運動習慣について     理学療法士  北岡孝雄     間もなく、梅雨入りです。気温の変化の移り変わりが激しく、体調を崩される方も多いかと思われます。そんな中で運動などを取り入れて生活習慣の改善を図ろうとされる方も多いのではないでしょうか?   しかし、「運動は続けるのが難しい」という方が多くいらっしゃいます。そこで、今回は運動の習慣化についてお話したいと思います。   習慣化とは? まず、「習慣」とは特定の行動を無意識に繰りかえし行っている状態で、「習慣化」とは、面倒だと感じることなく自然と身体が動いて行動できる状態のことを指す言葉です。   習慣が定着していく心理状態として大きく3つのステージに分けられます。   第一期:なにかのきっかけから価値を実感する。 例(日中に散歩をしてみたら、夜によく眠れた。)   第二期:やりがいや上達などを感じる。 例(前までは20分歩くと足が重かったが、最近は40分も歩ける!)   第三期:新たな発見や達成感などを感じ、定着していく。 例(次は隣の駅まで歩いて行ってみよう)     この3つのステージに共通する事として 高揚感・平穏感・好奇心・向上心が挙げられます。   理想的な自分になりたい・ずっと健康でありたい・新しい場所や自分を見つけたい・ これをしているときが楽しいetc…     それぞれの価値観やきっかけによって、継続していこうと考えるかと思われます。しかし、三日坊主という言葉があるようになかなか継続できず、途中で断念してしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか? そこで、どれくらい続けると継続しやすくなるのか調べた研究があります。   ロンドンの研究者の実験によると、習慣化するまでの期間は平均66日でした。しかし、この実験では水を一定量飲むという比較的簡単なものからジョギングや運動を習慣にするというものまで幅広く、最短で18日、最長で254日かかったものもあります。つまり、何を習慣化するかよって習慣化するまでの期間は異なってきます。 運動、早起きといった身体のリズムに関わることを習慣化するには約3か月かかると言われています。   しかし、習慣化するまでの期間が分かっても続ける事が大変という意見もあると思います。そこで、運動を習慣化させるコツを3つ紹介したいと思います。   ・自分に辛い思いをさせない。 小さな目標から始めることで、成功体験や自身に繋げていきます。 例)まずは10分から歩いてみる。いつもより遠回りで家に帰る。 ・作業時の記憶をサポートする。 数値や目に見える結果などで、自身の成長を見える化していきます。 例)カレンダーに何歩歩いたか記載する。 ・他人の力を借りる。 自分一人では難しいこともご家族や友人と一緒に始めてみたり、共通の事を行っている人(ジョギングなら同じコースや公園を走っている人・気になるスポーツ教室へ通う)が多い場所を利用するなどして、習慣につなげていくこともおすすめです。   季節の変わり目では、体調の悪化や抑うつな気分の発生などが起こり、7,8月にさしかかると暑さによる身体の疲労感の増加や熱中症の危険性も高まります。適度な運動の重要性は過去のブログ(20241月・4月)にも掲載されているので参照していただければと思います。   今回の内容を是非活用していただき、皆さんの健康で豊かな人生の後押しになれば幸いです。