理学療法士 江藤龍真
今年も1年よろしくお願いします。
さて最近は寒波の影響もあり寒さがより一層強まっていますね。みなさん寒さ対策についてお風呂が効果的だと1度は聞いたことありませんか?そこで今回はどういった効果がお風呂にあるのか、またお風呂の効果をより発揮するためのオススメ入浴法を紹介します!
お風呂の健康効果
- 温熱作用🔥
温かいお湯につかると皮膚の毛細血管が広がり、血流量が増加します。これにより疲労物質や老廃物が取り除かれます。さらには自律神経をコントロールする効果もあります。また、湯温によって効果に違いがあります。42℃くらいの熱めのお湯は、眠気を一掃して心身を活発にする効果があります。反対に、40℃以下のぬるめのお湯は精神的に安らぎ、落ち着いた気分にする効果があります。
2.水圧作用
お湯につかると、体の表面に静水圧(動かない水のなかで身体に働く水の圧力)がかかります。静水圧が血液を運ぶ血管に加わると血液・リンパ液の流れがよくなりむくみも改善します。
3.浮力作用
水中では空気中に比べて約1/9程度の重さになります。そのため、お風呂の中では、身体を支えるために緊張していた筋肉もほぐれ心身ともにリラックスできます。
これで気持ちよく入れる?オススメの入浴法
1.入浴前に水分補給!
入浴中は発汗効果もあり、水分が失われやすいので入浴前に水分補給しましょう。ただし、入浴前にあまり冷たい飲み物を飲むと内臓が冷えてしまって、お風呂に入ってから身体が温まるまでに時間がかかってしまいます。 入浴前の水分補給には常温の水か白湯がおすすめです。
2.お風呂の順番について
入浴はかけ湯➡入浴➡洗体・洗髪の順番がオススメです。入浴すると温熱作用※1が働きます。その状態で身体を洗うと、より汚れが落ちやすくなります。入浴する前のかけ湯はお風呂の環境に身体を慣らすために必ず実施してください。
3.お風呂は食前?食後?
結論から言いますと入浴は食前が推奨されています。入浴すると身体全体に血液が巡ります。その状態で食事をすると1次的に胃や腸の動きが抑制されます。その結果、満腹感を早く感じることができ、ダイエット効果も期待できます。逆に、食事をしてから入浴すると血液が体表に集まり、消化器官の血流が不足し、食物の消化吸収が悪くなります。食後に入浴する場合、食後1時間程度間隔をあけてから入浴しましょう。
健康効果に効果があると言われているお風呂ですが、体調の優れない時や入浴のタイミングには十分に気をつけて入浴を楽しんで下さい。長風呂の際は、適度な水分補給もお忘れなく💧
お風呂で温まり今年の冬を乗り切りましょう!!