理学療法士 足立遥斗
今年もあっという間に3月になりました。
さて、今年の花粉は長引く寒波が影響し、スギ花粉は3月上旬からピークを迎えるようです。飛散量は広い範囲で例年より多く、近畿は例年の1.5倍~2倍以上になるといわれています。
「私は花粉症じゃないしなー」と思っている方でも花粉症を発症する可能性があります。2016年に日本人2人に1人は花粉症を罹患していると調査結果が出ており、今では国民病ともいえます。
一般的に花粉症の症状として、くしゃみ、鼻水、目のかゆみ、倦怠感、頭痛などがあります。
花粉症の症状によって、勉強や仕事、家事に集中できなかったり、よく眠れなかったり、イライラしたりするなどはよくありますよね。
そんなときにできる花粉症対策をご紹介します。
➀マスクをつける
そもそも鼻水やくしゃみは花粉が鼻の中に入ってしまい、花粉を追い出そうとして起こるものです。それを防ぐためにマスクを着用するわけですね。
咳の症状に関しても同じです。花粉症の時期に、気道(肺への空気の通り道)全体の過敏性が高くなってしまい、乾いた咳が出てきます。もともと喘息の方は悪化する場合があるため注意が必要です。
➁花粉症用の眼鏡をつける
花粉が目の粘膜に付着することで様々な症状がおこります。これも前述したように花粉が侵入してくることを防ぐことが対策となります。花粉症用の眼鏡と聞くと水泳のゴーグルのようながっちりした物を想像するかもしれませんが、最近は通常の眼鏡のような形で、普段使いするのにも気にならないデザインのものもあります。花粉から目を守る以外にも保湿にもなるので目の乾きが気になる方にもおすすめです。
➂花粉を室内に持ち込まない
外出した衣服に花粉がついたままだと、室内でも症状が出てしまいます。花粉がつきにくく、露出が少なめの洋服を着て外出をしましょう。家に帰ったら、手洗い、うがい、洗顔、洗髪をして花粉を家の中に持ち込まないようにしましょう。また換気をする際には窓を開ける幅を狭くし、カーテンを定期的に洗うようにしてください。洗濯物の外干しも控えるようにしましょう。
これからは花粉が増えてきて生活に支障が出てきたりするかもしれませんが、上記の事を意識してこれからの季節を乗り切っていきましょう。
それでも症状が続く方は当院の耳鼻科を受診し、ご相談して頂ければと思います。