武部 健
そろそろ汗のかく日も多くなってきました。外出時にペットボトルでお茶を飲む機会も多くなってくると思います。さて、みなさん、ペットボトルのふたをどのようにあけていますか?ペットボトルのふたを、雑巾をしぼるようにあけていれば、筋力が低下しているサイン。そんな研究結果を鹿児島大学と伊藤園が発表しています。
もともと、ペットボトルのふたを開けにくいと感じると、筋力が低下している可能性があるといわれていました。今回の研究はペットボトルのふたの開け方によって、筋力低下がわかるかどうかを調査しました。
調査は2021年に65歳以上の男女336名を対象に行い、525mlのペットボトルのふたの開け方と筋力低下の関連性を調べました。
ふたの開け方は「側腹つまみ」が248名(73.8%)で1番多く、「逆筒握り」が55名(16.4%)で2番目に多くなっていました。最も多かった「側腹つまみ」の人に比べて、「逆筒握り」の人は筋力低下と有意な関連性があり、「側腹つまみ」の開け方の人と比べて、「逆筒握り」の人は筋力低下に該当する可能性が2.7倍高いことがわかりました。
「側腹つまみ」はほぼ親指と人差し指の力でふたを開けているので、握力がある程度維持されていると思われます。一方、握力が低下すると指先の力も低下してしまい、手全体で握ってふたを開けようとするので、「逆筒握り」になってしまうと思われます。
握力は物を握る時に発揮される力ですが、全身の総合的な筋力と関連があることがわかっています。握力が男性の場合は28Kg以下、女性の場合は18Kg以下であると、全身の筋力が低下している可能性があるとされています。
ペットボトルのふたを開けにくいと感じたり、逆筒握りで開けていたら、全身の筋力が落ちている可能性があります。
みなさんもどのようにペットボトルを開けているか、試してみてください!!