2023.3.10
投球障害肩とは
投球障害肩とは
竹中颯
寒さが和らぎ身体を動かしやすい季節がやってきました。
野球の世界大会(WBC)が始まりました。また、甲子園で行われる選抜高校野球やプロ野球の開幕も間近です。今月と来月は野球に関するケガについてお話します。
今月は投球障害肩を紹介したいと思います。
・投球障害肩とは
投球動作は、身体の各関節の運動を通じて肩関節を動かし、ボールへ伝えていく動作です。
そのため、身体の機能(関節の柔軟性や筋力など)が低下すると運動のつながりが悪くなり、肩関節の負担が増加してしまいます。
肩関節・股関節・体幹の柔軟性や筋力が低下すると悪いフォームになり、投げ過ぎによって肩への負担がかかることで肩の痛みが生じ、投球が困難になることを投球障害肩(野球肩)と言います。
○投球障害肩の症状は?
・腕を上げるときの痛み
・投球時、または投球後の肩の痛み
・肩関節の可動域(動く範囲)の制限
・力が入りにくく、全力投球ができない
・球速が下がった、遠くにボールを投げられなくなった
などの症状が見られます。
これらの症状があっても基本的に生活に支障がないことが多く、安静にしていると痛みが軽減するため、適切なリハビリをせず競技に復帰すると再発・軽減を繰り返し、悪化していく悪循環を招いてしまいます。
当院では投球動作のチェックポイントを独自に作成し、配布しています。
このブログにも貼付します。参考になさってください!
投球動作のフェーズ