スマホを見るたびに首が重くなる?その理由を知っていますか|尼崎市の整形外科|武部整形外科リハビリテーション|耳鼻咽喉科、デイケア

健康コラム TOPICS

2026.3.24

スマホを見るたびに首が重くなる?その理由を知っていますか

日本整形外科学会専門医 武部 健

最近、「首や肩がずっと重い」 「姿勢が悪くなってきた気がする」と感じる方が増えています。
その大きな原因のひとつが、スマホを見るときの“うつむき姿勢”です。
実は、首の角度が少し変わるだけで、首にかかる負担は驚くほど増えていきます。

首の角度が変わると負荷はどう増えるのか

頭の重さは約5kg。 しかし、首を前に倒す角度が深くなるほど、首にかかる負荷は急増します。

  • 0度:5kg(自然な状態)
  • 15度:12kg
  • 30度:18kg
  • 45度:22kg
  • 60度:27kg(頭の重さの約5倍)


60度うつむくと、首には約27kgの負荷がかかります。
これは、ボウリングの球(約6〜7kg)を4個分支えているのに近い負担です。
もちろん実際に27kgの物を頭に乗せているわけではありませんが、首の筋肉にはそれだけの力がかかっているという意味です。

なぜそんなに負担が増えるのか

首がまっすぐのときは、骨格が頭を支えてくれます。
しかし、首が前に倒れると、頭の重さが前方にずれるため、筋肉がその重さを支え続ける必要が出てきます。
角度が深くなるほど、筋肉の負担は指数関数的に増え、疲労が蓄積しやすくなります。
その結果、慢性的な肩こり・首こりといった症状が起こりやすくなります。

今日からできる首の負担を減らす習慣

患者さんが無理なく続けられる、簡単な工夫をまとめました。

  • スマホを目の高さに近づける
    首を倒す角度が減るだけで負担は大きく軽減します。
  • 30分に一度は姿勢リセット
    背筋を伸ばし、首をゆっくり後ろに倒すストレッチが効果的です。
  • 長時間の連続使用を避ける
    特に子どもや学生さんは、こまめに休憩を入れることが重要です。


首を守るために「角度」を意識することから始めましょう

スマホを見る姿勢は、毎日の小さな習慣の積み重ねです。首を少し前に倒すだけで負担は倍増し、60度では5倍に達します。
まずは「スマホを目の高さに」「こまめに姿勢リセット」から始めてみてください。