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健康コラム TOPICS

2026.6.5

膝の痛み、もしかして「変形性膝関節症」かもしれません

日本整形外科学会専門医  武部 健

年齢を重ねるにつれて、膝の痛みや違和感が気になる方が増えています。特に「O脚」や「膝が腫れる」「水がたまる」といった症状がある場合、それは「変形性膝関節症」のサインかもしれません。

今回は、変形性膝関節症について、患者さんにもわかりやすくご紹介します。

変形性膝関節症とは?

「変形性関節症は年齢とともに増加する」と言われるように、加齢によって膝の関節の軟骨がすり減り、変形や炎症が起こる病気です。

膝の関節には「軟骨」があり、軟骨は骨同士が直接ぶつからないようにクッションの役割を果たしています。しかし、軟骨が「すり減り、変性」すると、関節のすきまが「せまくなる」ことで痛みや腫れが生じます。

グルコサミンやコンドロイチンは効くの?

膝の痛み対策としてよく耳にする「グルコサミン」や「コンドロイチン」。ただし、これらのサプリメントについては、現時点で十分な効果が証明されているわけではありません。

日本整形外科学会によると、

・グルコサミンやコンドロイチン硫酸は症状を緩和させる可能性があるものの、科学的に確かな効果があるとは言い切れない(エビデンスが不十分) 

・グルコサミンやコンドロイチン硫酸が軟骨保護作用を示す可能性はあるものの、推奨はしない 

とされています。

つまり、 “効果がはっきりしないため、積極的にはすすめられない” という立場です。

もちろん、個人差で「効いた」と感じる方もいますが、6か月ほど続けても変化がなければ中止が推奨されています。サプリメントに頼りすぎず、医師と相談しながら治療を進めることが大切です。

「水を抜くと癖になる」って本当?

膝に水がたまると、「抜いたら癖になる」と心配される方も多いですが、これは誤解です。

水がたまるのは「炎症が持続」しているからであり、治療によって炎症が「鎮静化」すれば、水は自然と「たまらない」ようになります。

関節液には「関節を滑らかに動かす」「軟骨の栄養を届ける」といった大切な役割があります。つまり、水を抜くこと自体が悪いのではなく、炎症を抑えることが根本的な治療につながるのです。

まとめ:膝の痛みは放置せず、正しい知識で向き合おう

変形性膝関節症は、加齢とともに誰にでも起こり得る病気です。

「O脚」「膝の腫れ」「水がたまる」といった症状がある方は、早めに医師に相談し、必要な検査や治療を受けましょう。

サプリメントや水抜きなど、気になる情報も多いですが、正しい知識を持つことで不安を減らし、前向きに対処することができます。

膝の健康は、日々の生活の質に直結します。無理せず、でも諦めず、あなたの膝と向き合っていきましょう。