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第018回正しい身体のケアのために2つのストレッチを使い分けましょう!

2024.03.10

理学療法士 藤本翔

 

3月に入り、これから段々と暖かくなってくると運動をする機会が増えてくるかと思います。

 

運動をする前後には体のケアが必要になってきますので、今月は「ストレッチ」についてご紹介します。

 

ストレッチとは、意図的に筋肉を伸ばす運動です。関節の可動域を広げる、身体のリラックス効果、疲労回復や体調を整えるなどの目的で行います。ストレッチには大きく分けて2つの種類があり、目的に応じて適切な種類を選ぶことでストレッチの効果を高めることが出来ます。

 

 

ストレッチの種類

ストレッチには大きく分けて2種類あります。「ダイナミック(動的)ストレッチ」と「スタティック(静的)ストレッチ」です。起床後や運動前は動的ストレッチ、就寝前や運動後は静的ストレッチがおすすめです。

 

ダイナミック(動的)ストレッチ

動きの中で反動をつけて行うストレッチです。反動をつけながら筋肉を伸ばすことで、筋肉がリラックスすることを防ぎながら柔軟になり、関節の可動域が広がり筋肉を温め、運動するための準備を整えてくれるため、運動前に最適です。また、体を動かしながら筋肉をほぐすことにより、血液の循環を促す効果が期待できます。

これはふくらはぎの筋肉を伸ばすストレッチです。

反動を使い、大きく身体を動かしながらストレッチをしていきます。1つの箇所につき、10回程度伸ばしていきます。

スタティック(静的)ストレッチ

筋肉や関節を伸ばした状態で静止して行うストレッチです。筋肉を緩めて体の柔軟性を高める効果があるので、翌日のコンディショニングをよくしたり、怪我をしにくい強い体を作ったりしやすくなります。使った筋肉の張りを緩める効果があることから、運動後のクールダウンのメニューとして行うのに効果的です。また、日常生活で同じ姿勢を続けると、筋肉も固くなってしまいます。静的ストレッチは行うことで緊張した体をほぐして、リラックスさせる効果があるため就寝前にもおすすめです。

これは太ももの裏を伸ばすストレッチです。

反動をつけずに初めの体勢から痛みが強すぎない程度の所まで身体を倒し、筋肉が伸びているのを感じながらそのまま30秒~60秒キープします。それを2~3回繰り返します。

 

 

 

適切なストレッチを選択し、身体のケアをしながら運動をしましょう!