理学療法士 原 優月
夏の暑さで「なんとなく体がだるい」「集中できない」と感じていませんか?それは単なる夏の疲れではなく、夏バテや熱中症のサインかもしれません。特に暑い時期は、水分だけでなく「糖分」と「塩分」の補給も大切です。
夏バテ・熱中症が起こるとどうなる?
夏バテは、室内と室外の急激な温度差によって自律神経が乱れ、胃腸機能の低下や全身の倦怠感、食欲不振などを引き起こします。また、熱中症では大量の発汗によって体内の水分・塩分バランスが崩れ、めまい、頭痛、大量の発汗、筋肉痛などが現れます。重症になると、体温が40度以上に上昇し、意識障害やけいれんにつながることもあります。
水だけでは足りない?効率よく吸収する仕組み
腸には“水分の入り口”があり、糖と塩分があるとその入り口が開いて水分がスムーズに吸収されます。 そのため、汗をたくさんかくときに水だけを大量に飲むと、糖と塩分が不足し、かえって水分が吸収されにくくなり、脱水につながることがあります。 夏場や運動時は、水だけでなく、適度な糖分と塩分も意識しましょう。
正しい水分・糖分補給を
ポイントは「のどが渇く前」の水分補給です。目安として15~20分ごとにコップ半分~1杯分(50~150ml)をこまめに補給しましょう。ただし、汗をかく量が少ないときは無理に多く飲む必要はありません。また、朝食を抜くと体温を保つためのエネルギーが不足し、午前中の熱中症リスクが高まります。暑い日こそ、朝食をしっかりとりましょう。
さらに、飲み物は目的に合わせて選ぶことが大切です。
脱水症状や熱中症が疑われる場合:経口補水液(例:OS-1)
軽い運動前:スポーツドリンク(例:ポカリスエット)
糖分が多くて塩分がほとんどない清涼飲料水(例:ジュース):水分補給には不向き
夏を元気に乗り切るために「のどが渇く前に、こまめに補給」「朝食を抜かない」を意識して、暑さに負けない身体づくりを心がけましょう。